「DEATH STRANDING」のクリア後レビュー。面白いけど不満点もある作品です。

先週末、『DEATH STRANDING』をクリアしました!

難易度ノーマルで、クリアまでの時間は30時間ぐらいですかね。早速、クリア後の総合レビューを書いていこうと思います。

 

なお、本記事に物語の核心部分に関するネタバレはありません。ネタバレありの考察記事などはまた別の機会に書きたいと思います。

 

ストーリー/世界観

 

いやぁ~、ストーリーに関しては “ほぼ” 文句なしです。

 

役者さんや声優さんの演技が素晴らしく、先が気になって止め時が分からなくなるぐらい面白かったですね。

点と点が繋がれていって、最後には「線(ストランド)」となるんですが、よく練り込まれているなーと感じました。

 

最近プレイしたゲームの中では、一番引き込まれるストーリーだったと思います。

詳しく説明できないのが惜しい!(笑)

 

ただし、不満点や問題点がないわけではなく、人によっては、ウンザリしてしまう部分も含まれているため、ちょっと解説しますね。

 

① 世界観が暗く、ホラー的な要素もある。

 

このゲームは、小島監督の生死観が色濃く反映されており、その内容が結構重いので、どんよりとした暗い雰囲気が漂っています。

 

血の通ったNPCもほとんど登場しないので、ただっ広いフィールドを1人で孤独に移動し続けることになるのも気になるところ。

個人的には好きな世界観でしたが、MMORPGのようなワイワイしたゲームに慣れている人は挫折するかもしれないですね。

 

あと、プレイヤーの恐怖心を煽るようなホラー要素が多かったのも疑問。

物語の没入感を高めるために、ある程度ホラー要素が必要なのも分かるけど、大半のプレイヤーは、このゲームにホラーを求めていないし、ちょっと蛇足だったように思いますね。

 

ホラーに慣れていない人だと、序盤で投げる可能性もあるなと感じました。

 

POINT
  • 重いテーマを扱っているので雰囲気が暗い。
  • NPCがほとんどいないので、孤独な移動を強いられる。
  • プレイヤーの恐怖心を煽るようなホラー要素が多い。

 

② アメリカを舞台にする必要性を感じない。

海外では、「別にアメリカを舞台にする必要はなかったのでは?」という意見もあるようですが、私も同意見です。

 

序盤は、分断されたアメリカを再建するために、主人公サムは東奔西走しますが、中盤から後半にかけて、目的がガラッと変わります(詳しくは言えませんが)。

なんというか、「それってアメリカだけの問題じゃないよね?」という気持ちが沸々と湧いてきてしまって、アメリカ “しか” 話題にしない登場人物たちに違和感や不自然さを覚えてしまいました…。

 

アメリカだけじゃなくて、世界中の人たちと繋がるストーリーにしても良かったんじゃないかと思います。

 

POINT
最初はアメリカを再建する目的だが、途中から目的が変わってしまうため、アメリカを舞台にする必要性を感じない。

 

③ 最後のムービーシーンが長すぎる。

物語最後のムービーシーンが長すぎです。冗談抜きで2~3時間ぐらいありますので、かなり余裕をもってプレイしないとエライ目に遭います…。

私はそんなに長いとは知らずに、夜12時頃から最終局面に突入し、エンディングを見終わったのが3時とかでした…(;^ω^)

 

ここは人によってかなり評価が分かれるところかもしれません。というか分かれるでしょう。

それだけ長いムービーを見せられて、最後のオチに納得できなかったら、「いい加減にしろ!」と思うでしょうし。私は満足できたから良かったですが…。

 

POINT
  • 最後のムービーシーンが長すぎる。
  • 内容も若干くどい。

 

グラフィック/オープンワールド

 

コジプロはゲリラゲームスと提携しており、「ホライゾン」と同じエンジンを使っているんですが、グラフィックは普通だと思います。

他のオープンワールドをやっていた人なら特に何も思わないのでは…?

 

また、フィールドはエリア制となっており、主要なマップが2つに分かれています(3つ目のマップはかなり小さいので度外視)。

なので、純粋なオープンワールドとはいえません。そこがシームレスに繋がっていたらもっと良かったんですけどね。。

 

あと、ストーリーの項目でも述べましたが、フィールドにはNPCはおらず、中継地点や街があるだけ。しかも、街とは言っても、荷物の受発注を行う配送センターが設置されているだけで、住人たちと触れ合うこともできません。

 

なので、かなりアッサリとしたオープンワールドとなっており、ロケーション探索などのやり込み要素もありません。

 

POINT
  • グラフィックは綺麗だが、PS4のゲームとしては普通。
  • エリア制のマップなので、完全なオープンワールドではない。
  • 探索できるロケーションが皆無なので、あっさりとしたマップとなっている。

 

ゲームシステム

上記のとおり、アッサリとしたオープンワールドでありながら、それでも面白いと思うのは、「荷物の配達」という独自のゲームシステムが秀逸だからです。

 

詳しくは、こちらにも書いていますので、是非ご参照ください。

「DEATH STRANDING」を3時間プレイした最初の感想・レビュー。これはオープンワールドの革命か?

2019年11月12日

 

個人的には、長距離配達を無事に終えたときの達成感は登山に通じるものがあると感じましたね。他プレイヤーとの繋がりを感じられるシステムも好印象です。

▲他プレイヤーの建設物に助けられる場面も多い。

 

ちなみに、他プレイヤー(先発隊)が既に色んな建設物を設置してくれているので、後発で始めた人は、そんなに建設物を設置する必要はありません。

ただ、何もしなくても良いわけじゃなく、建設しなければいけない場面も多い印象を受けました。別にバランスが崩壊しているとかは無いので安心してください。

 

ただし、ゲームシステムについて不満点がないわけじゃありません。

ガッツリ触れていきましょうか(笑)

 

① 荷物を沢山背負ったときの視認性が悪い。

▲背負っている荷物が大きく視界を遮る。

 

どう感じるかは人それぞれですけど、荷物をたくさん背負ったときの視界の悪さにはかなりイライラさせられました…。

上の画像のとおり、荷物のせいで前方の視界が大きく遮られ、BT(敵)の位置などが把握しづらくなっており、何度も視点移動を余儀なくされます。

 

たくさん荷物を背負えば、それだけ歩行速度が遅くなったり、バランスを崩しやすくなったりするなどの弊害が生じるので、視界の悪さもその一環だといえば、そうかもしれませんけど、FPS視点への切り替えがあっても良かったのでは?…と思ってしまいました。

※ 本来、サムには背負っている荷物は見えていないはず。

 

② サムや乗り物の挙動がおかしいときがある。

主人公サムは、重い荷物を背負っていると、急に止まれません。移動入力をしていないのに、荷物の重さにつられて、その方向に慣性で動くことが多々あります。

 

まあ、それは良いんだけど、明らかに変な動きをすることもあり、視点を変えているだけなのにゆっくりと動き出したり、踏ん張っている(L2+R2同時押し)のに普通に歩いたり、「おぉい!そうじゃなぁ~い!!」と何度もツッコむことになります。

バイクやトラックの操作も快適とはいえず、「ちゃんと道路を整備してくださいね」という開発陣の強い意図を感じましたね。

 

③ ミュールがウザい。

フィールド上には、「ミュール」と呼ばれる強盗集団が徘徊しており、主人公サムの行く手を邪魔しているのですが、

 

こいつら、マジでウザいw

 

彼らの哨戒網に引っ掛かってしまうと、サムの位置は即座にバレて、ワラワラとミュールが寄ってきます。

彼らの索敵能力はプレイヤーの想像を軽く超えており、かなり距離を取って、屈みながら移動していても関係ありません。広範囲レーダーが正確にサムの位置を割り出します。

 

また、訳があって彼らを殺すことはできず、気絶させるしかないため、実質的に逃げる以外に選択肢がありません。これが、まあ面倒臭い。

こいつらを皆殺しに出来るんだったら、すぐにやってやるのにな…と思いながら、ミュール徘徊エリアを迂回せざるを得ず、フラストレーションが溜まりまくりでした。

 

④ 雪山エリアが広すぎる&面倒臭過ぎる。

 

物語が中盤に差し掛かると、雪山エリアにも足を踏み入れることになります。

この雪山がかなりのクセモノでして、雪に足を取られて移動速度は落ちるし、猛吹雪によって視界が悪くなるし、とにかく移動困難なエリアなのです。

 

もちろん、こういうエリアがあっても良いんだけど、問題はその広さ。

冗談抜きで、マップの半分ぐらいを雪山が占めており、中盤以降はひたすら雪山を進んでいくことになります。

 

しかも、ストーリークエストがプレイヤーの心を折るかのごとく、かなり極悪です。

どれぐらい極悪なのかをちょっとだけ説明しますね。

 

物語の中盤。プレイヤーは、「雪山にあるマウンテンノットシティに荷物を届けろ」と言われて、雪山を登りながら荷物を届けることになります。

ちなみに、マウンテンノットシティに辿り着くには、現実で1時間ぐらい掛かってもおかしくないほどの長い道のりであり、体力や装備品もかなり消耗します。

 

決死の思いでマウンテンノットシティに到着すると、今度は別の街にいるNPCに会いに行くように指示されます。

そこに行くためには雪山を下りる必要があるので、普通はファストトラベルが使えると思うじゃないですか?

 

残念ながら出来ません。

 

要するに、1時間ぐらいかけて、今度は雪山を降りろと言っているのです。この時点で、気持ちは半分ぐらい折れています。

 

帰りの道中で靴を履き潰したり、BTに襲われたり、猛吹雪に体力をゴリゴリ削られながらも、なんとか雪山を降り、半ばヤケクソでNPCのところまで辿り着きます。

では、そのNPCとの会話を済ませた後、次に何を頼んでくると思います?察しが良い人はもう分かりますね。

 

もう一度マウンテンノットシティに行けと言うんです。

 

…え?俺に死ねって言ってるの?w

この面倒臭い雪山移動を2往復させられるんですよ。ガチで。

 

こういった面倒臭い雪山移動が終盤までずーっと続きます。さすがに嫌気が差す人も多いでしょうね…。

 

⑤ 銃撃戦は要らない。

このゲームは、クリアするまでに何回か、アサルトライフルやショットガンを使ったボス戦があるんですが、正直要らないです。

 

何と言うか、このゲームに対してTPS要素なんて求めていないんですよね。それを求めるんだったら別のゲームを選びますよって話なわけで。

 

しかも、ラスボスに関しては、後になってから「え?あれがラスボスだったの?」と気づくぐらいアッサリとした敵でして、そんなボスを用意するんだったら、最初から要らなかったように思います。

 

POINT
  • たくさん荷物を背負うと、大きく視界を遮られて視認性が悪くなる。
  • サムや乗り物の挙動がおかしいときがある。
  • ミュールの索敵範囲が広く、倒すことも出来ないのでストレスが溜まる。
  • 移動の面倒臭い雪山エリアが広すぎる。
  • 銃撃戦が余計に感じる。

 

総評

 

こうやって冷静に書いてみますと、結構不満点もありますね(笑)

配達システムが画期的であり、ストーリーも満足のいくものだったので、今後の期待も込めて、60点とさせて頂きます。

 

駄作とは思いませんし、むしろゲームの常識に立ち向かった意欲作といえるでしょう。

ゲームシステムの面で粗もあったのでマイナスとしましたが、今後まだまだ改善の余地があるゲームだと感じました。

 

個人的には、こういう移動メインのゲームには一定の需要があると思うので、思い切ってそちらに振り切って、登山ゲームとか作ったらどうかなと思いました。

持参する登山アイテムを厳選し、登山ルートなども自分で決めて、途中でキャンプを張ったり、道中で他プレイヤーと協力することも出来て、登り切ったら雄大な景色を拝むことができる…みたいな。

 

というわけで、デスストの総合レビューでした~。

小島監督にはこれからもゲーム作りを続けて欲しいですね。期待しています。

 

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