今さら聞けない!「オープンワールド」とは?その内容や魅力を説明してみた。

 

「オープンワールド」という言葉を聞くようになって随分と久しいですねぇ。

 

ただ、オープンワールドのことをよく分かっていない人もめちゃくちゃ多いです。

例えば、オープンワールドのことを「ドラゴンクエストみたいな広いマップ」と回答している人を見かけることもあります。

 

……。

 

……。

 

……。

 

いや、全然違うぞ?(笑)

 

ドラクエはオープンワールドじゃないし、単に「広いマップ」という意味でもないんだよなぁ。

 

オープンワールドの何たるかを解説するから、よく分かっていない人はちょっと参考にしてみてくださいな。

 

オープンワールドとは?

はじめに

RPGのようなゲームには、必ず「ロケーション」が配置されてます。

 

主人公が暮らす始まりの街とか、砂漠のオアシスとか、ドラゴンが住む火山とか、魔王城とか。

カジノのような娯楽施設もあれば、最強武器が眠る隠しダンジョンもありますね。

 

…ここでちょっと想像してみてください。

主人公が暮らす始まりの街のすぐ隣に魔王城があったら、どう思います?

 

「なんだこのクソゲー」

 

って思うでしょ。

そんなの冒険もへったくれもあったもんじゃない。

 

ウケを狙って、わざとそういうマップにしているフリーゲームもあるけど、そういう例外を除けば、普通はゲームとして成立していません。

ちゃんとロケーションとロケーションの空間をあけて、広がりのある世界を作る必要があるわけです。

 

これがゲームの前提。

これはOKですかね?じゃあ次にいきましょう。

 

ワールドマップについて

じゃあ、どうやって広がりのある世界を作るか。

昔の人たちは知恵を絞って、ひとつの答えを見つけ出しました。

 

それが「ワールドマップ」です。

 

ワールドマップというのは読んで字のごとく、ゲームの中に存在する仮想世界のこと。

ドラクエ・FFに代表される昔のRPGは、世界地図を丸ごと再現することで、色んな冒険フィールドを作り出しました。

 

その結果、広がりのある世界を表現することには成功したんですけど、その一方で課題も残すことになります。

 

ひとつは、ハード性能や映像技術の問題。

昔のゲームは、せいぜい2Dの映像を疑似的に3Dに見せるぐらいのことしかできず、総じてショボかった…。

そのため、仮想世界を作るとは言っても、世界の構造を簡略化・希薄化せざるを得ず、リアリティに欠けていました。

 

もうひとつは、ゲーム進行を円滑にするための虚構(フェイク)の問題。

例えば、街からフィールドに出ると、マップが切り替わり、街は小さなシンボルとして縮小されます。その他、マップの端っこまで行くと、画面が切り替わって別のマップにワープするように設定されていたり。

 

これは、もちろん現実にはあり得ません。

東京都の県境を越えた瞬間に目の前が暗転して、別のマップにワープするなんてことは日常生活では起こらず、そのまま道が続いているだけです。

 

つまり、ワールドマップには、現実には存在しない “虚構(フェイク)” が多分に含まれていたんです。

この問題は、オープンワールドが登場するまで、ずーっと尾を引いていくことになります。頭の片隅に置きながら、次の項目へ行きましょう。

 

3Dマップによって加速するニセモノの世界

その後、映像技術は進歩し、「3Dマップ」が実現しました。

3Dによって “奥行き” を表現することが可能となり、よりリアルなゲームがプレイできるようになったわけです。

 

じゃあ、3D技術によってワールドマップが抱えていた課題は解決されたのかと言うと、全くそんなことはなく、

 

虚構(フェイク)の問題はさらに悪化しました。

 

どういうことかって?

 

……OK。ひとつ例を挙げましょうか。

例えば、3Dマップのフィールドを歩いていて、遠くの方に山が映し出されたとします。あなたはその山に目を向ける。

(画像はイメージです)

 

最新の3D技術をもってすれば、美しい映像に見えるかも…ですね。

 

……しかし、実際には山なんか存在しません。

 

どんなにリアルに見えたとしても、それは単なる背景映像でしかなく、その山に行くことはできません。世界を広く見せるために用意された虚構(フェイク)です。

仮に、その山にアクセスできたとしてもマップ切り替え(ロード)を挟むことになるので、やっぱり虚構(フェイク)であることに変わりがありません。

 

これが3Dマップにおける奥行きの正体です。

3Dマップと言っても、相変わらず「世界の広さ・奥行き」を表現するには疑似的な手法に頼らざるを得ず、ワールドマップの頃と同じように虚構(フェイク)を混ぜるしかなかったんです。

 

いや、むしろ映像技術の進歩に伴って、ニセモノ感は増したと言っても良いかもしれません。

たとえるならば、テーマパークのハリボテ看板のようなもの。

(画像はイメージです)

 

あれは目の錯覚を利用して、空間を広く見せているだけであり、単なる子ども騙しでしかありません。子どもは喜ぶかもしれないけれど、あれを見て興奮する大人なんかいないでしょ。

まさにああいう感じ。ハリボテだと分かった瞬間に込み上げてくるガッカリ感。それを3Dマップでも感じるようになってしまった…と言えば分かりやすいかもしれないですねぇ。

 

こうして、3Dマップによってニセモノの世界が浮き彫りとなり、ゲーム世界を再構築する必要に迫られ、この流れがオープンワールドを生み出していくことに繋がっていきます。

 

オープンワールドによる世界の変革

ここまでの流れはご理解頂けました?

ゴールはもう少しなので、あとちょっとだけお付き合いくださいね。

 

そういう状況の中で、オープンワールドが登場し、従来までの世界観をぶっ壊しました。

ハリボテなんかじゃなく、本当に奥行きのあるリアルな世界を作ったんです。

 

例えば、オープンワールドの代表格と言われている『GTA5』のゲーム画面をご覧ください。

 

遠くの方に山が映っていますね。

従来までのゲームであれば、これは単なる背景映像でした。

 

しかし、画像に映っているのは背景映像なんかじゃありません。

この山はゲーム内に実際に存在しており、赤丸で囲った山の頂上に直接行くこともできます。

 

「え?」と思った方にもう一度言います。

 

遠くの方に見える山は背景映像ではなく、実際に存在しており、途中でマップを切り替えることなく、頂上に登ることもできます。

 

 

…と、思うかどうかは知りませんが、これがオープンワールドです。

 

これまでの話を踏まえて、オープンワールドの要素を挙げるとするならば、以下のようになります。

  • 世界の奥行きを表現するために、背景映像などの虚構(フェイク)を使っていない。
  • オープンワールド内に存在する大部分のロケーションについて、マップ切り替えを挟むことなく直接辿り着くことができる。

 

単に「広いマップ」とか「映像が綺麗なマップ」という意味じゃないんですよ。

 

だから、ドラクエのマップは確かに広いけれど、世界の奥行きを表現するために背景映像などの虚構(フェイク)を使っているのでオープンワールドではありません。

 

『ペルソナ5』は東京の街並みをリアルに再現しているけれど、ロケーション間の移動にマップ切り替えを伴うのでオープンワールドではありません。

 

『The Last of Us』はフォトリアルな映像だけれど、ステージ攻略型のゲームとなっており、全てのステージがシームレスに繋がっているわけではないのでオープンワールドではありません。

 

↑こういう分類になります。

 

オープンワールドの定義

背景映像などの虚構(フェイク)を使うことなく、世界の奥行きをリアルに表現し、マップ内に存在する大部分のロケーションについて、マップ切り替えを挟むことなく直接辿り着くことができるように設計されたレベルデザインのこと。

 

おわりに

以上が、私の思うオープンワールドです。

人によって意見は異なるかもしれませんけど、とりあえず私はこういう意味で理解しています。

 

次は、オープンワールドが向いている人のタイプなどを説明していこうかなーと思います。

ひとまずここまで。ばいちゃ。

 

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